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コーザン自然百科

新着情報

 2016年9月4日  各林道

リンドウたちを見ると秋を感じます。ずーっと昔からです。秋の花なんですね。それにイヌタデやタニソバなんかもそうです。この時季はみんな次の季節に耐えるためにいろいろ準備をしているんです。紅葉を見られるのはもう少し先になりますが、今は様々な実が目立ちます。今年はコクワが豊作のような気がする。
 2016年8月24日  周辺のフィールド

薄暗い森の中で小さなランが毎年咲いているが、だんだんその数が減っているような気がする。環境の変化なのか、その他の訳があるのか?この時季はすでに夏の盛りは過ぎて秋の入り口になろうとしているけど、今頃咲くのには妥当な理由があるんだなー。
 
2016年8月15日  沢など
珍しく暑い日が続いて涼しさが恋しくなると贅沢な悩みが頭をよぎる。それではと、沢に行くと涼しさを満喫できる?そう思って出かけたが、幾分涼しいが、やはり高気温、足だけ濡らしても涼しくはならないかと、汗をかきながら撮影行、楽しくはある沢での撮影でした。
 
2016年8月11日  止水域
登別も真夏の季節を迎えていますが、この先間違いなく涼しくなり、雪が降ります。その前にやることがあります。多くの生き物が必ずやることは次につなぐ世代を生み出すことです。植物は植物で、昆虫は昆虫で様々な戦略をひねり出し次代を創り上げていきます。今日は色々なトンボたちと出会いました。生まれたてで、まだ翅が濡れていて日差しで乾かしているものや、なわばりをつくり、産卵にいそしんでいるもの、秋は確実に近づいている情景が映しだされている。
  
2016年8月9日  フットパスほか
シュッと長く伸びためしべが印象的、花弁は真っ白で丸まっている。なかなか見栄えがする。小さいながら多くの花をつけ、くるくると茎を巻くように咲いている、まさにネジネジ、ネジバナです。とても特徴的な花です。右巻き左巻き、巻き方は色々ですがどんな意味を持つのか?
彼らの生き方にはすべて意味があるのだろうな。
 
2016年8月3日  林道 &沢
1年ぶりの再会、毎年見ているけどいつ見ても頼りなく、目立たず、それでいて妙に存在感がある。そんな感じがする。自分にとってとても不思議な存在です。毎年同じ所での撮影ですが、微妙に植生が変化している。個体数は減ったり、増えたりしている。貴重な種なのでずっとこのままでいてほしい。今日は徐行層にも出会えたし、ホザキシモツケは鉱山地区初です。ガガイモも満開でした。
 
2016年7月30日  林道
真夏であるはずが寒いくらいの気温、それでも花は咲き、実をつけ、子孫を残すための営みは着々と行われているのだろうと思うと、地上の生き物はなんて健気なんだろうと思う。長い穂状をあげて真っ白なオカトラノオ最盛期となってきました。
 
2016年7月26日  林道
毎日小雨というか霧雨が緑を濡らしますが、気分はさっぱりですが、植物たちにとってはいいのだろうか?濡れた葉は生き生きとしているように感じます。エゾアジサイがとてもいい色で雨に濡れています。小さな花たちもいつの間にか咲いていて、天気が悪くても散歩をして花たちと話がしてみたくなります。
 
2016年7月20日  周辺・林道
野生でも雨に似合う花です。飾り花が目立つエゾアジサイは徐々に咲き始め、様々な花色を見せています。黄色いダイコンソウ、草先に1個か2個とても小さな花をつけているオニルリソウ、ランの割には目立たなくひっそりと咲くアオスズラン、すっかり夏の季節となりました。イヌゴマは草藁で花茎をのばして咲いています。特別珍しくはないが探すとなかなか見つけることは難しい。ヒロハヒルガオも真っ白いアサガオみたいな花を咲かしていますが、鉱山地区では珍しいと思います。
 
2016年7月15日  周辺・林道
少し湿った所で群れている、でも乾燥した半日蔭にも棲息するタチギボウシはこれからが旬となります。ですから普通に目にすることができます。日あたりや環境によって開花時期はずれていますが、純白もあるので見つけるのが楽しみです。
 
2016年7月13日  周辺・林道
オオウメガサソウに今年も開花に立ち会えたが、数が少ないなー。株数の割には少ない気がする。他の地区ではどうなんだろうかな。大柄なエゾオオウバユリも林道では咲き始めてきました。
 
2016年7月7日  フットパス
クルマユリ、何度見てもいいなぁー、そこらの庭で見かけることがあっても何にも感じないかもしれないが、山で出会うとそれは野草と呼ぶには不似合いな派手な色、草姿スッとしていて素晴らしいと思う。大体が水辺で冷涼なところで棲息し、とても目立つが出会いは少ないかもしれない。
 
2016年6月30日  林道
鉱山地区では珍品でしょうね。寄生する植物で葉緑素を持たず、地面からにょきにょきといっぱい顔を抱いている。なかなか見つけられない。もう一つ、これまでカメラに収めたのは2回目、マミジロです。今日は短い時間の散策でしたが、いい日でした。
 
2016年6月18日  フットパスほか
多くの地衣類の傍でジガバチソウ、多くの地衣類、イチヤクソウ類があります。特定の場所で生育しています。土の成分、Phによって好む種類がちがうんです。なかなか生きるということは大変なんです。しばらく雨が続き、やっと晴れました。生き生きと感じるのはいっぱいの水分補給ができたからなのか、ますます緑濃くなってきました。
 
2016年6月15日  林道・周辺
霧雨の中でやけに緑色が目に入ります。なかなか雨模様がとれず、陽が見れない日々が続いていますが、花たちはしっかり成長し、開花が進んでいます。ツルウメモドキ、チョウセンゴミシ、そしてミヤママタタビは一部白かったりピンク色だったりの葉も目立っていて、もう少しすると様々な色や形をした実をつけることになります。
 
2016年6月10日  周辺・沢筋
このイチヤクソウは目立つ色をしている割には目につかないことが多い、緑の下草の中で小さな群落をつくっていました。エゾノクモキリソウはまだ花時期としては早くて、塊の中でやっと一株一輪が開花していた。あと一週間ぐらいたつときっと満開だと思います。
 
2016年6月7日  荒地
わずかな流れと、小さな水たまりにトンボたちが飛び交っています。今はシオヤトンボが一番目立っていますが、生まれたてのイトトンボがみられたり、サナエトンボやニホンカワトンボが盛んに飛び交ったり、とまったりしています。
2016年6月3日  川原ほか
真っ白な野生ラン、ササバギンランは環境や栄養状態によっては結構大きくなり、かなり目立ちます。林道淵や疎林に棲息しています。それに比較して小型なギンラン、クゲヌマランがある。すべて白色で姿はすっとしていてとても良いと感じます。スギゴケの群落は見事で、朔が上がっている上がっている状態は繁殖のすごさに驚きます。
 
2016年6月1日  林道ほか
新緑の中でぽっかりと浮くように咲いているホオノキは戦略的な開花をしています。3日ばかりの間、同じ花で雌しべが先に熟したり、時間差で雄しべが充実したりで同花受粉を避けているのは彼らの作戦で、優秀な子孫を残すための努力なんです。藪の中ではシダ植物のナツノハナワラビもまた変わった姿で棲息している。たいていのシダは葉の裏に胞子嚢をつけるが、これは別に立ち上げている。強い子孫を残すための戦略でしょう。
 
2016年5月31日  周辺・林道
雨模様の中、すでにほぼ満開、ランと言えば派手なイメージがあるが、野生のランには結構小さくて地味なのも多い。セイタカスズムシソウ、スズムシソウはその代表格です。個体数も少なくなかなか出会うことができません。鉱山地区では貴重種となります。
 
2016年5月27日  牛舎奥ほか
エゾハルゼミが鳴き声を張り上げている中、トンボたちの羽化が始まりすでに交尾から産卵まで進んでいる種もあるようだ。とても頼りなく、太陽の日差しを浴びて草から草へと飛んで危なっかしい姿が目についた。ランの類もぼちぼちと開花をはじめ、ノビネチドリなどは派手で美しい。と思えば、小さくて日陰でひっそりと純白の花はギンランです。木の花たちも続々と参入してきた。一年に一回のイベントですね、彼らにとっては。
 
2016年5月20日  フットパス
夏のような気温で暖かい日です。季節はどんどん進み、新緑で森は染まています。エゾハルゼミは盛んに鳴いていて余計に厚く感じます。野鳥たちのさえずりはあたりに響いていますが、緑の陰になり、そして高いところにいるようで、なかなか見つけられません。桜の季節からツツジの季節へと移ってムラサキヤシオがすがすがしく咲き、ヤマツツジはいっぱいのつぼみを赤く膨らませ、あと少しで開花です。足元のミミナグサやハコベの仲間は今が盛りです。
 
2016年5月17日  牛舎奥・白水川
純白で玉のようなサンカヨウ、今年も深山で咲いていました。小川の縁ではズダヤクシュの小さな花が鈴のようで、リリーンと微かな音が聞こえてきそう。岩壁では派手なエゾエンゴサク、シラネアオイが群をなし、これまた真っ白なコミヤマカタバミはめったに見ることのできない群落です。傍らには地味に多くのシダが、あるものは半開、全開、そしてフィドルヘッド状態で柔らかな緑色で春を感じさせています。
 
2016年5月13日  牛舎奥
まだ冬毛のままのキタキツネや「ぽっぽっぽっぽっ」とツツドリがさえずり、幸せの?青い鳥 オオルリなど春の陽気をうけている。オオカメノキは真っ白な花?をつけてかなり目立つ、林道から川の流れと新緑をバックにとてもいい季節の訪れを謳歌している。
 
2016年5月5日  川又温泉通路
センター周辺に比べると若干の季節のずれがあるが、ここらとの開花にそんなに差はないような気がする。ミヤマスミレは全盛期で、ミヤマエンレイソウ、エンレイソウが咲き、オオタチツボスミレやタチツボスミレは定番、コミヤマカタバミもしっかりと咲いています。その他にはヒメイチゲが開花、やはり際立っているのは少ないながらオオバキスミレかな?全体的にはこれからで、いろいろな花たちが咲き出します。
 
2016年5月3日  鉱山地区
サクラも咲くころになると、地上でもたくさんの花が咲いています。スミレ類は薄紫で緑の中では得ています。まだ数は少ないと思いますが結構目にできます。カキドオシはいよいよ本格的になり、さすがシソ科、いい香りがします。大型の花であるシラネアオイも陽当たりのよいところでは終りに近いが、鉱山地区ではまだまだこれからがシーズンとなります。ヒトリシズカも日照がすべてで、開花株と未開花株がはっきりと分かれています。コミヤマカタバミなどは流れの傍でしっかりと咲いています。そしてエゾオオサクラソウは地味な背景の中でド派手な色合いが最高に目立っています。
 
2016年4月26日  センター周辺
ウグイスやアオジのさえずりが美しく聴こえてきました。この時期の楽しみです。今センター周辺では様々な野鳥と出会うことができます。もう一つの春模様です。渡りが始まり、多くの野鳥が訪れています。これからルリビタキヤ、オオルリ、キビタキなど美しい姿とともに素敵なさえずりに出会えるようになるはずです。
 
2016年4月24日  林道
春模様が続きます。純白のキタコブシが目立ってきれいです。早くもカキドオシが咲き始め、カツラの薄ピンクも満開、セイヨウタンポポはこの時季なぜか懐かしく感じる。フッキソウは雌花が際立って、受粉を待っている様子。春だなーって感じです。林道ではエゾエンゴサク、キクザキイチゲも満開、なにもかも春です。そして春は足早です。日一日と様子は変わっていきます。とても楽しみな時期でもあります。
 
2016年4月22日  川原・岩壁など
春の陽光がまぶしい日です。春は様々な芽だしや開花に出会うことができます。派手な色は見せずものすごく小さかったり、地味だったりで際立ったアピールもせずに、着々と優秀な子孫を残すプロセスを毎年繰り返しています。いつの間にか種子(胞子)をつくり、散布している。コケなどはその代表選手です。シダもその一つといえると思います。コゴミなど山菜として食されるものは人から採られますが、ほとんどのシダはフィドルヘッドを立ち上げ、いつの間にか葉を展開しています。なんといってもこの時季の見ものはコケのサクとシダのフィドルヘッドだと思います。今はエゾエンゴサクやキクザキイチゲ、スミレの類なども見られますが、カンスゲなど地味ではありますが、結構多くの種が開花時期を迎えています。みんな姿も見ていて種の同定は難しいこともありますが、興味を持ってみると楽しいです。
2016年4月10日  周辺ほか
いよいよ身近で花たちを見ることができる季節なりました。段々と落ち着かなくなる日々です。まだまだ開花している種は少ないですが、1年ぶりの再会にワクワクする日々です。近くの湿地でミズバショウが見ごろを迎えていました。エゾエンゴサクも今回の場所では2〜3割が咲いていて、この1週間が見ごろかなと思います。ナニワズなどは結構前から見られ、ネコノメソウやコケ類も春の訪れを謳歌しキラキラしているように感じます。藪の中でヒメイチゲがほんの一輪、二輪が名の通りの姿で咲いていました。

ミズバショウ、エゾエンゴサク、ヒメイチゲ、ヤマネコノメソウ、ツルネコノメソウ、ナニワズ、ヤマハタザオ、コケ類